資料は、物流センター設計の最終的な土地活用を決定する**「敷地面積計算」**のプロセスと、考慮すべき外部環境(動線や法的規制)を解説したものです。

建物の規模だけでなく、トラックの動きや安全な歩行者動線、さらには法令で定められた空地をどのように確保するかが焦点となります。主要なポイントを整理して解説します。

1. 敷地レイアウトとトラック導線の確保

建物を敷地に配置する際、最も重要なのは効率的かつ安全な車両の動きです。

  • トラック旋回通路の算出: 大型トラックが中心となる入荷バースと、台数が多い小型トラックが中心の出荷バース、それぞれの特性に合わせたスペースが必要です。

  • 通路幅の基準: 「トラック旋回半径 + 最小限1m」の有効幅が最低限必要とされます。

  • 人の導線確保: 大型センターでは延べ500人以上が通行する場合もあり、トラックとの干渉を避けた安全な歩行ルートの確保が不可欠です。

2. 建ぺい率と容積率の計算

立地する「用途地域」によって法的規制値が異なります。Tera設定では一般的に**建ぺい率60%・容積率200%**を基準としています。

  • 建ぺい率の計算式:

    $$(建屋投影面積 + 庇面積 \times 50\%) \div 敷地面積$$
  • 容積率の計算式:

    $$(延べ床面積 + 仮想床加算) \div 敷地面積$$

3. その他の敷地内必要スペース

建物と通路以外にも、以下のスペースを敷地内に確保する必要があります。

  • 車両・待機関連: 従業員用の駐車場・駐輪場、および入荷トラックの待機スペース。

  • 環境・法的制約: 各自治体の条例等で指定された「緑地」などの空地確保。

4. 建物構成による配置のバリエーション

敷地の形状や効率に応じて、以下の要素を組み合わせてシミュレーションを行います。

  • 建屋階数: 土地の広さに対して、何階建てにするか。

  • 別棟の有無: 自動倉庫(ラックビル)などを別棟にするか、本棟(母屋)に組み込むか。

  • バースの形式: 雨除けの「庇(ひさし)」を出す形式か、建屋内にトラックが入り込む「建屋組込み(バース組込型)」か。

  • バースの配置面: トラックが接車する面を1面にするか、2面以上にするか。


まとめ:配送センター規模計算の全体像

これまでのステップで、以下のデータがすべて出揃いました。

  1. 物量分析から導かれた「入荷・出荷・保管」の必要量。

  2. 作業・設備検討から算出された「各物流スペース」の面積。

  3. 建築仕様検討による「建物の形状(幅・奥行・高さ)」。

  4. 敷地検討による「土地の必要面積」。

これで、出荷データという「目に見えない数字」から、配送センターという「目に見える巨大な施設」の規模を論理的に導き出すプロセスが完了しました。


建物を敷地レイアウトに組込むとき、建蔽率・容積率と同時にトラックの導線を確保(トラック旋回通路)が需要。
入荷バースは大型トラックが多く、出荷バースは小型トラックであるがバース数が必要多い傾向にある。トラック通路(有効幅)=トラック旋回通路+
1mは最低必要となる。

敷地はトラック導線の他に駐車場・駐輪場、トラックの待機スペース等、法的に指定された緑地がある。 特にトラックとの干渉を避けた、安全な人の導線確保(大型センターでは延べ500人以上通行)が重要である。

 第1項 建ペイ率・容積率

建ペイ率は用途地域(計画的市街地を形成するために、用途に応じて13 地域に分けられたエリア区分)より変化する。建設ができない地域もあるので他著作物で確認いただきたい。
計算は建ペイ率=(建屋投影面積+庇面積*50%)/敷地面積、容積率=延べ床面積(仮想床加算)/敷地面積。 Tera設定では建ペイ率60%・容積率200%で計算している。


第2項 建屋階数
第3項 別当有り無し

第4項 バース庇(ひさし)・建屋組込み

第5項 バース1面・2面

第12節 敷地面積計算

第4章 Tera計算2_配送センター規模計算

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